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2011-04-25

ミッションスクール向け(4) 南蛮寺跡と箏曲『六段』

水口です。

昨日の日曜日は復活祭だったので、それにちなんでこのブログでも何回か紹介したミッションスクール向け自主研修ネタを書いてみましょう。

室町時代末期に、京都に初めてやって来た宣教師はフランシスコ・ザビエルですが、当時の京都は混乱の極みにあったため、短い滞在で京都を去って行きました。
その後、ガスパル・ビレラが足利将軍義輝の許可を得て布教を始めましたが、信長が天下を取ってから厚遇され、安土に神学校を建てたオルガンチノ神父が立派な南蛮寺(キリスト教の教会)を建設(1576年)して、秀吉の伴天連追放令まで束の間の繁栄期を迎えます。

この南蛮寺があったのは蛸薬師室町西入姥柳町で、現在はビルの片隅に石碑と立て札があるのみですが、和風でありながら当時は珍しい三階建てで、京の町並みの中で威風を放っていたことは『南蛮寺扇面図』(神戸市立博物館蔵)を見ると、よくわかります。

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ちなみに、南蛮寺の発掘調査は、以前このブログに書いたことのある同志社大学名誉教授森浩一さんがされたようです。『京都の歴史を足下から探る [北野・紫野・洛中の巻] 』に、そのとき出土した石硯にあった、ミサの様子を描いた線刻画のことが書かれていました。

当時、ここでミサが執り行われていたということですが、ついでに、もう一つ興味深い話を。

NHKラジオ第一放送に『音楽の泉』(日曜日の朝8時5分~55分)という番組があり、ときどき聴いています。その4月10日の放送で、案内役の皆川達夫さんが「クレドと六段」という話をしていました。
「クレド」とはカトリック教会でミサのときに歌われる「信仰宣言」ですが、この聖歌と、八ッ橋検校作とされる琴の名曲『六段』に強い関係性があるというのです。
番組では初めにグレゴリオ聖歌の『クレド』と、琴の演奏で『六段』を別々に聴き、最後に両者を重ねて聴いたのですが、びっくり。あたかも、琴で聖歌の伴奏をしているかのようです。

『六段』が作られた江戸時代初めは、秀吉を経て徳川幕府による弾圧が厳しいころですから、隠れ切支丹との関連性も、容易に類推されますね。
この番組を聴いて、さっそくCDを購入しましたが、正月になるとよく聞こえてくる『六段』の調べが今までとは違って聞こえてきます。

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ミッションスクールの生徒さん、京都のお土産は八ッ橋にしましょうね。なんて。

六段とクレドの関連については言及されてはいませんが、八ッ橋検校とお菓子の八ッ橋については、ここに『不思議な八ッ橋物語』として紹介されています。
http://www.yatsuhashi.co.jp/history/index.html
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